防衛軍創設を明記 中曽根元首相が改憲試案


 中曽根康弘元首相は20日、自衛のための「防衛軍」創設と国会承認があれば海外での武力行使を可能とした憲法改正試案を発表した。現行憲法を全面的に書き直した内容で全116条。前文で「独自の文化と固有の民族生活」を形成してきた日本−という国家像を打ち出し、天皇を「象徴的元首」と規定。家庭を社会の最小構成単位と位置付ける「家庭条項」や国防の責務なども盛り込んだ。
 中曽根氏は自民党の新憲法起草委員会メンバーに内定している。記者会見で「各党は改憲発議に必要な総議員の3分の2以上の獲得を念頭に改憲案を考えるべき段階にきた」と指摘。首相公選制など中曽根氏独自の主張を弱め、各党が歩み寄り可能な内容を目指した点を強調した。
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